メリエンダの読書ノート

何を読んだか題名さえ忘れてしまう今日この頃。 読んだ本の覚書&自分への読書のススメ。

シルバー民主主義



シルバー世代必読の書です。
有終の美を飾るため少しでも次世代の負担を減らす
生き方を勇気をもって選択したいです。
シルバー世代がすべて今の甘えの構造に安穏としているわけでなく、
裏付けのない補償に危機感いっぱいです。
漠然とした危機感の根拠が明らかになってすっきりしました。
毅然と甘えずに老後に立ち向かいたいです。

アマゾンのレビューからです。同感です!!

印象深かったのは以下のような点です
・団塊の世代は目先の利益ばかりを追うわけでない。日本の危機的な現状を隠さずきちんと説明することで、子・孫世代にとって良い施策を選択することはできるはず。
・人口減の環境下では安易な「東京一極集中の是正」は良い結果にならない。分散ではなく地方中核都市への集住化が必要。
・高齢者の所得・資産格差は若年より広い。そのため一律の世代間再配分よりも、世代内の再配分をするほうが良い。「高齢者が一律に貧しい」も「高齢者が一律に裕福」もいずれも誤った認識。
・非正規婚の制度は若年の少子化対策だけでなく単身高齢者同士の相互補助としてプラスに働く可能性がある。そのためには高齢者が意識を変えて変化を受け入れる必要がある
・今の日本は 社会保障を増額し 税負担は上げない という矛盾した国民の(高齢者の)ニーズで動いており、その結果次世代に負債を積み上げている
・本来国債は資本(ストック)として残る建設国債に限定されることが財政法で規定されているが、それを無視してフローである社会保障費に充てられてしまっている
・小泉政権はここにメスを入れていたが、第一次安倍政権からまた及び腰になってしまった
・保険(年金など)と 福祉(生活保護)の役割を明確に再構築する必要があり、過剰な保険はカットしその分福祉に回すべき
・そもそも年金は発足時は個人の当初積立方式であり、世代間の賦課方式ではなかった。政治的な理由(年金額への不満解消・高齢者の支持の獲得)でなし崩し的に変えられてしまったもの
・国の発表する統計や広報は 恣意的な操作が加えられており、危機を隠している
・所得税よりも社会保証目的消費税を導入したほうが同世代内での再配分になる
・国民健康保険も破綻しているので、自動車の自賠責のように民間化+強制加入としたほうが健全になる

一方で、大筋で高齢者の利他的な行動に期待する論調の本ですが、40代の私の持つイメージでは 高齢者の利己性への疑心を消すに十分な論はありませんでした。(衆愚性というか、全体幸福を強く意識しない方々の自己防衛レベルでの利己が結局は強く、多数決の今の民主主義・選挙制度のままではこの事象が解決しないのでは、という絶望感を抱いています)

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