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歌う生物学

歌う生物学歌う生物学
(1993/05)
本川 達雄

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本川先生の講演を聞いてから、本を買い求め
その後、手つかずでいたもの。
ようやく読み終えた。
とにかく歌にしてまで生物学を説こうという
意欲と意気込みに感動してしまう。
そして気持ちよさげに朗々と歌われる。
生物にはそれなりに興味もあるけれど
先生ご自身のその個性が断然魅力的。

沖縄の海は大好きだけど
歩けばすぐに踏んでしまう
気持ちの悪いあの黒い物体なまこさえいなければと
思っていたナマコにかける愛着がすばらしい。
ナマコは省エネ生物のリーダーだったんだ。
だからって足で踏むのはやっぱりいやだけれど。
じっとほとんど動かずに生きるために備えているメカニックがすごい。

ナマコだけでなくヒトデもゾウリムシも、、、。
もし人間の人間のための知恵が自然に介入しなければ
それぞれの生物は大きな自然の摂理のなかで
見事に生きているものだとつくづく思う。
人間の時間や生活のための欲望を基準にしなければ
動物も植物も
そのいのちをその生物独自の時間で目いっぱい生きている.
時々先生の生活や感性が素直な語り口で挿入されていて
また、面白い。

想い雲

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
(2010/03)
高田 郁

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一作目の感動は薄らぎましたが
3作目ともなるとおなじみの登場人物とお知り合いの心やすさで
愛着も生まれます。
人情話は定型化し鼻につくところも無きにしも非ず。
それでもほのぼのと楽しいひとときであっという間に読めてしまい、それが残念。
また次作を待ってしまいます。
料理好きで作るのも食べるのも大好き。
東京に住まいながら大阪の味を知るだけに
共感もひとしお。
私にはていねいに心をこめた料理を作ってみたくなる小説というより
料理本の一冊です。

日本三文オペラ

日本三文オペラ (新潮文庫)日本三文オペラ (新潮文庫)
(1971/06)
開高 健

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偶然書棚の本を手にとって読み始めたら
なんとすこぶるつきの面白さ。
久しぶりにプロの作家の文体に接した充実感。
今となっては懲りすぎという気もしないでもないが。
文体が心地よくてすらすら読んでしまう。
それでいて実際にはわからないことや理解できない言葉も次々。
天王寺やジャンジャン横丁や森之宮あたり。
大阪人ならなんとなく想像がつくようでいて
実際に足を踏み入れることもなく知りもしない。
でも生き生きと生きている人間像それぞれが
嘘っぽくはない。

大阪のいちばん底辺の汚いところの心臓部を
抉り出すように描かれているけれど
その強さ・したたかさがイヤミどころか
著者の愛着がひしひし。
それにしてもキムは知的。
教養もあふれ、冷静沈着。
どうしようもない連中を小気味よくさばいて
魅力的。
フクスケも主体性があるのかないのか
飄々と流れるように生き抜いてゆく。
大阪人のしぶとさが懐かしい。

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