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凍りついた香り

凍りついた香り (幻冬舎文庫)凍りついた香り (幻冬舎文庫)
(2001/08)
小川 洋子

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なんとも不思議な世界。
私には到底識別・判断不可能な数学と香りの世界。そしてプロ以上の
スケーティング。どの分野も人並みはずれた才能。そのために
人間としての扱いも普通であるはずがないと思われてしまう当事者と
普通に扱えない周りの大人たち。そのすれ違いのハザマを生きてきた
弘之。だから調香師としての自分以外は最愛の妻にさえひた隠す。ある日の唐突な自殺は
妻にとってなぞ以外のなにものでもない。
そこから始まる未知なる弘之との出会い。
ストーリーやいきさつはさほど面白いというわけでもないけれど、
それでも引かれて読んでしまうのは
文章の美しさと表現力と作者の作る世界の魅力。
しぐさや表情や数学や香りやスケートやが作者の指揮棒で美しい旋律を奏でてあきさせない。うっとり読んでしまう。小説の楽しみが堪能できる。



妊娠カレンダー

妊娠カレンダー (文春文庫)妊娠カレンダー (文春文庫)
(1994/02)
小川 洋子

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「博士の愛した数式」を読んで
同じ作家の作品を読みたいねということになって買ってきたもの。
彼女が芥川賞を受賞したときの文芸春秋で1度は読んでいるはずだが
ほとんど記憶になかった。
91年に受賞しているので15年前。
作家の軌跡を感じさせる感触の違いが面白い。
博士の愛した数式の読後感をほのぼのしてるねといった夫のひとことが
あらわしているとしたら
妊娠カレンダーはその反対のひんやり。
妊娠と言う命の誕生に向き合いながら
新しい命の誕生を祝福したり喜んでいる人が
一人もいない。
突き放したり、恐怖したり、ひそやかに危害をくわえたりという
おそろしさ。
それがいかにもさらりとした日常の繰り返しの中で描かれている。
人間に対して対立していると言うか
挑戦的な感情がむき出しの若さみたいなものがあって
それが当時の時代背景の中で受け入れられて
賞の対象になったのかしらと思う。
時代も変わり、作家も変わって、作品も変わる。
読む側も変わっている。
それでお互いの鮮度が落ちているのかな。
小説は時代に逆行していて豊かさを享受していた時代には悪を見つめようとし、
陰惨や残酷がはびこる日常には優しさや情愛が恋しくなる。
人間の醜さとか悪意とか残酷さを鷲づかみにしているような、小説というよりは現代詩の言葉の鋭さでもって書かれた作品と評する金井美恵子の『愛の生活』と言う本を当時
座右の書にしていたその影響が大きそう。
次は金井恵美子氏に興味が、、、。

食品の裏側

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
(2005/10)
安部 司

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知っているようでもあらためてそのすごさに真っ青になる。
多分ケンコウオタクと自他共に認めるほどに気をつけているので
平均摂取量よりは少ないだろうと思うけれど
それでも避けることなど出来ない添加物。
食に携わる、食品を提供する側の姿勢を知ってあらためて愕然。
生産者の視界に愛する人や家族が消えたとき、
食品は単なる売れればいい商品になる。
食材よりも添加物のほうが多いものが出回っていることは
うすうす知ってはいたが、そのすざまじいこと。
最後に子供たちや食の大切さに言及し、添加物即悪と否定していないことや
消費者の側の責任や姿勢にも触れていて説得力は絶大。

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-
(2005/07/08)
新谷 弘実

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ミキのグループで話題になっていた本。
コエンザイムのブームもあってミラクル・エンザイムの副題がなんとも怪しい。
それでも30万人の胃腸の臨床医と言う実績は説得力がある。
それも内視鏡治療で世界一といえば。
ただのおばちゃんが牛乳がよくないだのヨーグルトがよくないだのというと
誰も信じないどころかあほ呼ばわりされて終わり。
みんなお医者さまと権威には弱いもの。
その最たる人である夫が
この本の影響で玄米が食べたいだのと言い出し、
玄米だとゆっくりよく噛んで食べれる。
良くかむと玄米もおいしいし甘いなあまで言い出す始末。
いえお酒は飲んでいるし、腹八分目も実行出来はしないが。
それでも粟を混ぜただけで鳥の飯みたいなものなどといっていた人が。
雑穀米のほうがええらしいなあなどと。
そうこんな本はそのとき納得して実行できるところを
実践したり、なんだかやばそうと思うところは止めてみたり、
とにかく悪いことよりいいことを増やすくらいな気持ちで受け入れるのがいいんじゃないかしら。
全て鵜呑みにして全部実行しないとなんて考えるだけで
病気になってしまう。
ちなみに私はこういう類の本が結構好き。
ただしつこくエンザイムなんていわずに酵素とはっきり言えばもっと。

博士の愛した数式

博士の愛した数式博士の愛した数式
(2003/08/28)
小川 洋子

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友人オススメの本。
この構成力には驚き。
しかも文章の美しいこと。
小説を読む楽しさに浸りながら時々集中力が切れる悲しさ。
博士の愛した数式の楽しい講義の途中に数学アレルギーが、、、。
最初から博士のように数字を愛し、数学を愛している人に
もし教えてもらっていたらなどと虫のいいことを考えながら、、、。
数字のひとつひとつが無味乾燥・無機質でなく、
輝きを秘める宝石の原石のよう。
命と意味を持って突然輝きだす楽しさ。
かけがえのない人同士が友愛数で結ばれているなんて
神秘的で美しくて楽しい。
素数の面白さなんてもう一度トライしたくなる興味深さ。
もちろん数学の楽しさを解く本ではなくて
家政婦とその息子そして80分しか記憶が持続しない博士との
細やかな情愛がテーマ。
でも江夏ってそんなにすごい選手だったのとか
子どもたちが夢中になる野球カードってとか
結構気になってくる。
胸に痛いのは博士が80分しか記憶がない事実を
朝、目が覚めるたびに突きつけられてしまうこと。
物忘れに悩まされる昨今とはいえ、連続している時間の流れで
生きている自然で当たり前のことが大きな幸せと感じる。
家政婦と10歳の息子までがその博士の哀しみを理解して
優しく対応できるその温かさがじんわりと心に沁みる。
映画を見てないけれど、未亡人役は誰かしらと気になった。
浅丘ルリ子と知ってなんだか映画も見たくなった。

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