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漂砂のうたう



この作品が木内さんを世に出した直木賞受賞作品なんだ。
ちょっと肩透かし。

正直最初はいつ主人公が出てくるのかと思っていた。

いや定九郎が主人公だった。
前半はかなり退屈で読み切れなかった。

でもレビューはいいし、あきらめるのもと結局最後まで。
でも作品としてはやはり私にはいまいちでした。

とらえどころのないポン太や憎らしいだけの龍三が意外な立ち位置だったり
ミステリーまがいの展開がもあるけれど
本当に水底であがくようなやりきれなさ。
遊郭ものにある1輪の孤高の花の小野菊の描かれ方も類型的な気が。

漂砂の意味は調べました。
静かな水底で絶えず動く砂
あるいはその流れ。









今日でなくていい



全部読み終えて
そうか今日でなくてもいいってそういうことか。
姑もいつも
はよ死にたい
いつ死んでもいい
と繰り返し言っていたけど99歳で亡くなった。

母も死は近いはずだし
充分長く生きたとは思っているけれど
今日死ぬとは思ってないし、
今日死にたいと思ってないと思う。

深刻な病で余命が告げられた場合で
覚悟してさえいてもその日は今日でない方がいい。

私もいつ死んでも文句のいえない年ではあるけれど
姑や母の長命な日々の面倒を見て
逆に簡単には死ねないかもという不安も。

まだ佐野さんの死ぬ気満々は読んでいないけれど
死にたち向かう潔さはまねできそうもない。

加齢とともに不都合や不具合を感じる
衰えを感じるということが増えてきて
否応なく死や寿命やを考えさせられる。
普通に死ぬということができればと私も思う。





片づけたい



佐野洋子さんつながりで借りたけど
片づけにまつわる著名人(知らない人も多いけど)の随筆。

トップのジェーンスーさんの
丁寧な暮らしオブセッションが私には秀逸。

だって作者の名前は初めて。
しかもれっきとした日本人らしい。

オブセッションという言葉の意味が分からなくて、、、"(-""-)"
[オブセッション]
定義
強迫観念。妄想。執念。
なるほどと作者に関心を持った。

今や断捨離は流行でオブセッションの傾向あるある!!

そしてギリシャにいる佐野さんのガラス磨きに現れた沢野ひとし。
こんなことやれる二人が羨ましい。
しかも沢野さんは
人生のことはすべて山に学んだ (角川文庫)
山ごはん
なんて著書もある山男だったんだ。

早速図書館にリクエストした。

この本読んで断捨離熱はやや冷めると思う(^^♪



佐野洋子とっておき作品集


佐野洋子を手っ取り早く知るために借りたら
とっておき作品ではなくて
未発表で取っておいてあった作品集でした(-_-;)

でも彼女がどんな人だったかはすこしわかりました。
しっちゃかめっちかかの
多分最高に気分や。
脚本「丘の上のおばさん」みたい。

面白いけど一緒に暮らすのは大変って感じ。
でも二度も結婚してる。
しかも二度目は谷川俊太郎さんと。

きっとそのスリリングさが魅力。
千歳飴と違って切ればみんな違う洋子。
また別の作品を読んでみないとわからない??


もう一度あなたと食べたい


そうそうたる方々とともに食事した人ってなにもの?
そもそも作者を知らなかったことが恥ずかしい。

映画「それから」でキネマ旬報脚本賞、「失楽園」で日本アカデミー賞優秀脚本賞、「阿修羅のごとく」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞、テレビドラマ「響子」「小石川の家」で向田邦子賞を受賞。他の作品に映画「嗤う伊右衛門」「ベロニカは死ぬことにした」、テレビドラマ「センセイの鞄」「夏目家の食卓」、舞台「DORA・100万回生きたねこ」など。また作家として、『食べる女』『女優』『舌の記憶』『おいしい庭』などの著作がある。


そりゃあ本人がそうそうたる人じゃないとね。
でも大好きな「それから」や目茶苦茶話題になった「失楽園」などを
手がけた脚本家だったなんて名前とともに初めて知った。

そして相方が今はすべて鬼籍に入られた方というのも
いまさらに惜しまれる。

ところでその方々の中で知らなかった
佐野洋子さんと須賀敦子さんの本を
早速予約しました。
知らないと恥ずかしすぎる人つながり(-_-;)

厚顔無恥を恥じる年でもかわいらしさもない後期高齢者だけど
知らないことが多すぎる!!
次に読む本が決まるって楽しい。





火影に咲く



大したことは書かないけれど
せっかく書いたブログが保存せずに消えてしまった。

がっくりだけど次に進まないので
一応レビューを参考にメモだけ。
とにかく歴史に弱いので
歴史小説なるものも苦手。

特に維新のころは
尊王攘夷と公武合体論、新選組に聴衆に薩摩に土佐と会津。
その人と構図がごっちゃになって・・・??

でも一人一人になれば読めます。
梁川星巌・、吉田稔麿・沖田総司・高杉晋作・坂本龍馬(岡本健三郎)・中村半次郎

今の政権を争う人々の争いを見るにつけ
日本の才気と才能あふれた人材がこんなに排出した時代があるのかと思う維新前後。

そしてそれらの羨ましいほどの人材がことごとく消えてしまったなんて、、、。
歴史は事実で曲げようのない真実。
だから切なすぎる。

でもそろそろその真実を知るための本も読まなきゃっと思い始めてる。
木内さんの幕末の青嵐ではじめて新選組を理解したようなことを言っていた。

あのポプラの上が空


処分するつもりの文庫本数冊の中から引きだして読んだ。
読んだ記憶がないので娘の本だと思われる。
たまたま図書館で予約している本がまだどれも順番が来ないので
読むことに。
読んでみるものですというか
捨てないでよかったというか
三浦綾子さんて昔氷点を読んだくらいで
最近では短歌集の白き冬日のみ。


北の都札幌の病院長一家をひそかにむしばんでいたものは何か?
家族の葛藤と愛。青春の反抗と夢。切実なテーマに生きることの意味をさぐる長篇。

家庭・家族をテーマに3世代が描かれてそれぞれが重荷を背負って生きる。
この家に寄留する予備校生の惇一の目を通して描かれる。
ほとんど主体性のない素朴で無垢な19歳の青年が
複雑な家族関係と人間関係に翻弄されながら生きる約1年間。
こんなに1軒の家に問題が孕んでいるものかと思うほど
次々に事件は起きるけど
惇一とともに若い二人の姉妹が
そんな中でもすがすがしく成長していく姿に救われる。



櫛引道守



木内さんの面白さにはまって4冊目。
すき櫛って確かに私たちの小さい頃は見かけたけれど
最近はとんと見かけない。
あの目の詰まった櫛目を自分の勘だけで目立てできる職人。
職人って自分にしかわからない深みや高みがあって
毎日同じことをしているようでも
きっと毎日が精進そのものなんでしょうね。
バレリーナやピアニストの練習と同じで休むことができない。
それぞれの人物像を描き分けてて魅力的だけど
登勢が一番類型的な感じもする。
12歳で亡くなった直助こそ何ものという気がするけど
ひょっとして木内さんも幼くしてこれくらいの才人だったのかも。
背景に維新の世相が絡むのもドラマチック。
新選組なんて私の最も苦手なところだけど
読んでみるかという気にもなる。

茗荷谷の猫



それぞれが短編で独立しながら
土地や時代や人の後日談のような絡みが面白い。

特に物足りないような思いの結末が思いがけず報われたりして。

染井吉野の作者の妻の覚書は胸を打つ。
言葉も少なく態度も表情も乏しく理解されることもなく
流行り病で亡くなった妻の夫に対する思いのたけが込められている。

多様な作品にとらまえどころがないけれど次が読みたくなる作家です。



浮世女房洒落日記



剛心を読んでいるとき
作者が女性だってことすら知らなくて
それで骨太の内容に勝手に男性を想像していたわけで、、、。

そのあと借りたこの本で
女性と納得も
作品の内容の落差にはちょっとついて行けなくて、、、
しかも追いかけるストーリーのない日記なので
なじむまで時間がかかってその分読むのにも時間がかかった。

処がなじむと
いつの間にか頭の中で会話も景色も江戸j時代。
自分も長屋の一員として暮らしているようにおなじみに。
なんて暮らしやすそうで楽しそうなんだ。

やっぱりすごい作家だ!!

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